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2019-04-24

三線教室には行くべきか?

たっちゃんのコンクール

三線教室が書いているブログなので、当たり前と言えば当たり前なんですが、結論から言えば、内地に暮らす我々が、唄三線、民謡が上手くなりたいのであれば、三線教室なりの教室への参加は「絶対に必要」だと思っています。

一言で教室と言っても、好きな人が集まって皆で練習している同好会的な集まりもあれば、各協会の教師の免状を持つ先生が指導する教室など色々あります。

指導法も、グループレッスンやマンツーマンレッスンを行うところなど、色んな形態があり、メリット・デメリットも、それぞれの目的によって変わってくるので、ここでは共通して良く耳にする点に絞って紹介したいと思います。

三線教室のメリット

それでは、三線教室は必要だと私達が言い切る、教室のメリットを書き綴ってみたいと思います。

三線技術の向上

三線教室

本格的に三線を学びたいのであれば、やはり教師や講師の存在はありがたいものです。

たとえば、三線の構え方から、音の出し方、ツメの持ち方、もちろん歌い方に至るまで、しっかりと都度、その場でダメ出ししてもらいながら、判らないことは尋ねればすぐさま解説、最短で唄三線を習得することが出来るでしょう。

もちろん、通っているだけではなんともならないのは当然、自分自身の努力の積み重ねが必須なのは言うまでも無い話ですが、私などは教室に通うようになって、三線の奥深さ、技術不足をこれでもかと思い知らされたクチです。

シンプルな楽器とは言え、五百年以上もの昔から、脈々と受け継がれてきた歴史があるのが三線という楽器です。独学では知る術もなかった、「知らないこと」って結構あるもんです。

決まったタイミングで毎回受講するのは、練習する習慣づけも出来るので、与えられた課題をコツコツと続けるという良い習慣になります、それは上達に繋がるのは間違いありません。

言葉の問題

三線教室

琉球民謡で使われる各島の方言を、唄をCDやYouTubeで見聞きするだけで話せる様になることなど、とうてい不可能でしょう。

そういう意味で、各協会などに属する教室に足を運ぶ意味は十分です。

各教室には少なからず、各島の出身者が参加しているし、彼の地の縁者の出入りも多いものです。彼らの発する言葉を聴く、具体的に教えて貰うことも可能でしょう。

THE BOOMの島唄やBEGINのオリオンビールを演るのに、そんなに難しい方言が出てくることは無いでしょうが、民謡を演るに、言葉の問題は避けては通れません。

三線教室は、我々、内地の者が「生の方言」にふれることが出来る場所でもあります。

言葉って、難しいです。三線教室に通ったぐらいで、すぐに方言が喋れる様になるかと言えば、絶対にそんなことはありません。英会話教室を想像してみると判りやすいかもしれません。英会話教室へ通って英語がペラペラな方って、少なくとも私の周りには居ませんね。

積み重ねが大切なのは、先程も書いた通り。

良い環境で、良い積み重ねこそ一番の上達への近道、これは方言でも同じことです。

三線人脈

濃い情報共有の場所としても、教室は存在します。

人脈って?そんな物は三線を演奏するのに不必要だという意見もあると思いますが、琉球に暮らす方々と違って、内地で暮らす我々には、琉球民謡の情報など何一つ入って来ないのではないでしょうか?

少なくとも大阪の地では、家族との会話や取引先でも、私は聞いたことありません。

情報って何?という話かも知れませんが、たとえば、民謡の発表会。

我々が暮らす関西でも、週末ともなれば何処かで、○○協会の発表会などが行われています。

それらはライブハウスなどでの営利目的な催しでは無いため、積極的に告知されることはなく、知る人しか知らないものだったり、紹介者がなければ入れないものだったりもします。

自分が所属する協会以外の集まりの演奏など、そうそう聴けるものじゃありません。

どんな三線を何処で入手すればよいか?三線だけではなく、備品の数々の良し悪しの話、何人もの先生方の唄の解釈、コンクール参加の心構え、琉装の話、教室に入らなければ聴くことも出来ない話が教室には溢れています。

コンクールへの参加

琉球民謡を楽しむのに、コンクールなどという試験を受ける必要があるのか?

コンクールの理不尽な話も耳にするし、賛否両論があります。

私自身も、コンクールなどは受けたい人が受ければ良い程度にしか思ってません。

コンクールの是非は別の機会にしっかりと書いてみたいと思いますが、コンクールを受験したいという方は、協会などに所属しない限り受験資格がありません。

>>> 民謡コンクールのお話

三線教室のデメリット

三線教室

メリットがあれば、デメリットというものも必ずあるものです。その事柄をデメリットと捉えるかは、人それぞれでしょうが、実際に耳にしたことのある、デメリットと呼ばれる事例を紹介してみたいと思います。

とにかくお金がかかる

月謝などの受講料はもちろん、懇親会などの交際費、教室までの交通費もかかるし、という声を耳にします。

とは言え、習い物というのは、三線に限らず多かれ少なかれお金はかかるもの、たとえば、スポーツクラブなどと比べても、三線教室の受講料なんてものは安いものじゃないかと思います。

毎週毎週の演奏会が苦痛

お金に関係するデメリットと呼ばれることは色々あって、ある三線仲間は毎週何処かで行われる、あちこちの島々の会合への参加が苦しいとこぼしました。

4~5千円の会費を払ってまで行くものかと。

通うのに時間がかかる

自分が住む地域には、お目当ての三線教室が無く、片道一時間以上もかけて通うのが大変だと。

しかし、こればかりはどうしようもありませんね。沖縄へ足を運ぶことを思えば、たとえば当方、宮絃会関西支部なら月に二回~三回の稽古、沖縄に通うことと比べれば、時間も交通費もたかが知れています。

かくいう私も大阪市内在住なので、堺教室までは、片道一時間ほどかけて通っています。

人間関係が疲れる

正直、人間関係という問題は、人が三名集まれば問題が起こる、と言われているぐらいで、教室にも多かれ少なかれ面倒な話は耳にします。

古くから所属するメンバーが、新メンバーに意地悪をするとか、そんな話が多いですね。嫉妬に無視、最近の言葉でいうと「パワハラ」的な話でしょうか、枚挙に暇がありません。

自分にとっての楽しみの時間であるハズの三線が苦痛になるのは本末転倒。他所の教室に移るのも良し、わが道を行くのも良し、大人の対応で乗り切りましょう。

親父のセクハラ

中には、目的が三線ではなくて、会に所属する女性だったりするという不届き者も居たりして、一体何をしに来てるのだろうと言う輩の話も耳にします。

その他

中には、他所の流派との付き合いを注意されたり、これは某古典の先生の教室の生徒さんに聞いたんですが、入門希望者が見学に来た際に、沖縄ポップスを先生の前で爪弾いた瞬間に、入門を断ったという話も聞きました。

三線教室を選ぶ前に

三線教室

メリット・デメリットを色々と書いてきましたが、デメリットのどれもこれもが、「第三者に何かを習う」のであれば、お金の問題も人間関係も、多かれ少なかれ必ず出てくる問題だと思うのです。

お金はともかく、目的は三線ですから、きっちりと大人の対応で乗り切れるのではと思います。

その上で、三線教室を選ぶ前にまずじっくりと考えたいのは、これから自分のやりたい三線音楽をしっかりと考え、選択した上で実際に教室に見学に行きましょう。

以前「宮古民謡について」という記事を書きましたが、その際にも、琉球の民謡には大きく別けて4つのカテゴリがあると紹介しました。

>>> 宮古民謡について

古典、沖縄民謡、八重山民謡、宮古民謡の4つです。この中でもそれぞれ色んな流派が存在して居るのですから、初心者の方が迷ってしまうのは当然だと思います。

話をややこしくするのは、THE BOOMの「島唄」やBEGINの「島人の宝」など、いわゆるポップス系の唄は、どこに行けば習えるの?これは実際に宮絃会関西支部に寄せられた質問です。

彼らの三線は古典や民謡では無いので、古典や民謡教室で教えて貰うことが出来ることは無いと思っておくのが良いかも知れません。

ただ、うちのように、とっつきやすいポップス系の唄をやる教室もあるし、そこははっきりと訪ねて見るべき大切なことです。

民謡などに興味が無く、とにかくポップス系の三線を習いたいと言うのであれば、そのあたりの曲を専門に行う教室も少なく無いのでそちらを選ぶと良いかと思います。

もっと言いうと、今は優れた教則本なども沢山あるので、ポップス系の三線を演るなら、教室に通わずとも十分習得出来るんじゃないかと思います。古典や民謡よりも、ずっと自由度が高いですから。

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