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2019-04-09

三線の楽譜 工工四

三線の楽譜 工工四

三線の楽譜と言うのは、いわゆるドレミの五線譜ではなくて、工工四(クンクンシー)と呼ばれる三線専用の楽譜が使われています。

工工四について

もともと、口づてに伝承されてきた琉球古典音楽の数々を、当時、中国で使われていた、工尺譜(こうしゃくふ)と呼ばれる楽譜を元に、18世紀に活躍した演奏家である、屋嘉比朝寄(やかび ちょうき)が三線の楽譜としてまとめたのが工工四なんだそうです。

この工工四のコピーを見せてもらったことが有りますが、原始的だと言ったら良いのか、ただただ記号が縦に長く並んでいるだけのものでした。(興味のある方は こちらのページ でデジタルコンテンツとして観覧出来ます。)

今流通している工工四は、屋嘉工工四と比べるとかなり洗練されたものに感じます。

三線の楽譜 工工四

さて、これがその三線の楽譜、工工四です。

三線はたったの12~13の音が基本で

三絃の開放「工(コウ)」「五(ゴ)」「六(ロク)」「七(シチ)」「八(ハチ)」
二絃の開放「四(ヨン)」「上(ジョウ)」「中(チュウ)」「尺(シャク)」
一絃の開放「合(アイ)」、「乙(オツ)」「老(ロウ)」

の音から成ります。

これらの文字のポジションは以下です。

工工四

教室などでは、中 → 工 → 七 押さえて、そんな風に言われるのが常で、ドレミで指示されることはありません。

私達の中ではあまりにも当たり前になってしまった、ドレミと言う音階は、あくまでも西洋の音楽の音階であって、琉球には琉球の音階がある、日本には日本の音階があるという当たり前のことを今の私達は忘れてしまっています。

と言うか、知らされずに育ち、琉球音階などとも呼ばれる音階が特別な変わった音階だと思わされて来たのです。

学校教育の現場では、どうしてそれらのことを無視した音楽の授業が行われているのかと不思議でなりません。西洋音楽に洗脳する必要がどうしてあったのか?ピアニカやソプラノ笛ではなく、三線や琴に太鼓に篠笛が授業には取り入れられるべきだと願います。

少々話がずれてしまいましたが、この様に、勘所やツボと呼ばれるこの部分を押さえて絃を弾くことで、三線の音が鳴り響くワケですが、目印も何も無いのに何処を押さえれば良いのか?

これはもう、習うよりも慣れろ、という話では有りますが、初心者の方の強い見方に、勘所シールと呼ばれる棹に貼り付けるシールがあります。

勘所シール

勘所シール

結構このシールにお世話になっている方は多くて、宮絃会教室でも何名かの方は勘所シールを張ったまま稽古しています。

いずれは、たとえばコンクールを目指して居る方などは、コンクール会場では勘所シールは使用できないルールです。

あくまでも勘所シールは初心者用のグッズだと思って置いた方が良いでしょう。

勘所シール

私などは、出来れば、勘所シールは使わない様にしましょうか、と提案する程です。

押さえる場所は沢山ありませんから、稽古を積んで徹底的に指に覚えさせることです。

工工四の種類

さて、その工工四なんですが、同じ曲名であっても、流派や団体による違いなど、それこそ、何十種類もの工工四が存在すると思います。

楽器と言うのは不思議なもんで、一度覚えてしまった感覚を上書きすることは、なかなか大変な作業です。

工工四の違いは、そのまま、弾き方の違い、唄い方の違い、と言う話になります。

私は、安里屋ユンタを始め、何曲かの沖縄本島の民謡を、宮絃会に入会するまでに、自己流で覚えて演奏していたのですが、宮絃会の工工四は私が覚えていた唄のそれとはかなり違うものでした。

唄遊びの場であったりすれば、むしろ、違った弾き方も個性として全く構わないと思いますが、たとえば演奏会での合奏だったりすると、皆が同じ弾き方をしなければ、不協和音です。

なので、会に属したら、その会の弾き方、工工四が必要になってきますね。

工工四

中には、歌の旋律が工工四で書かれたものもあります。

工工四の記号

工工四の記号

画像は、宮古民謡を代表する唄、豊年の歌の工工四です。クリックすると拡大出来るので大きくすると見やすいと思います。

赤い四角で囲ってある6つの記号を意識してください。

工工四 休み

マス目の○はおやすみです。

工工四 掛音

記号の右肩にあるかぎ括弧は「掛音(カキウトゥ)」と言って、絃を下から上に引っ掛ける音です。

工工四 小弾

記号が一回り小さく書かれているのは「小弾(くーばんち)」と言い、小さく弱く絃を弾きます。

工工四 打音

記号の右肩の点は「打音(ウチウトゥ)」と言い絃を弾かずに左手で絃を押さえて音を出します。

工工四 声出

歌詞の真横の○は、声の出し始めの場所。

工工四 声切

マス目の右下の□は、声を切る場所。

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