toggle
2019-07-16

渡りぞう・瀧落菅撹(わたりぞう・たちうとぅしすががち)

渡りぞう・瀧落菅撹(わたりぞう・たちうとぅしすががち)

宮絃会関西支部の教室では、宮古民謡を中心に稽古していますが、宮古民謡だけには偏らず、沖縄本島の民謡や八重山や奄美、沖縄ポップスなども練習曲には含まれます。

今回紹介するのは、琉球古典音楽の代表的な曲の一つ、「渡りぞう・瀧落菅撹(わたりぞう・たちうとぅしすががち)」です。

渡りぞう~瀧落菅撹

この曲は琉球王朝時代から伝わる、琉球古典音楽になります。琉球の三線音楽では極めて珍しい、唄のない、いわゆるインストゥルメンタルの曲になります。

「三線」「太鼓」「笛」「琴」「胡弓」の5つの琉球楽器が揃った、渡りぞう~瀧落菅撹の演奏は圧巻です。

お正月など目出度い席で披露される、縁起の良い、お目出度い曲として、沖縄県民ならほとんどの方が耳にしたことのある曲だということです。

我々内地に暮らす者が知る音楽だと、正月には絶対に何処かで耳にする、お琴と尺八の「春の海」的な曲なんでしょうか。>>> 春の海

この、渡りぞう~瀧落菅撹、もともとは琉球琴の曲だとのこと、江戸の時代に薩摩から伝わった舞踊の曲、更にルーツを遡れば、戦場で武将が踊った麾踊(ぜいおどり)、内地では、瀧落しと言う曲は尺八の世界にもあり、沖縄の瀧落菅撹のルーツは内地にあるんだろうなと思うものの、それらの関係にまで、今は踏み込んで紹介する知識は持ち合わせておりません。

また、今は琉球楽器だけではなくて、ギターなど色んなアレンジが加わった瀧落菅撹もあり、それはそれで素晴らしいので、YouTubeなど検索してみてください。

曲の解説

渡りぞう・瀧落菅撹(わたりぞう・たちうとぅしすががち)

必ずと言って良いほど「渡りぞう」と「瀧落菅撹」の二曲がセットになって演奏されます。

この曲の工工四を初めて手渡された時に、工工四と指使いを覚えるに最適だとの説明を受けました。

なるほど、独特な琉球音階の美しい旋律が耳に残ります。この曲を練習することで、私は古典音楽のことを知り、いつかは古典音楽を、と思うようにもなりました。

オクターブ高いポジションの音、「イ乙」「イ四」「イ上」などがたっぷり使われ、確かに、すべての三線の勘所を使う練習をするのにもってこいの曲だと思います。(それぞれ、「いおつ」「いよん」「いじょう」などと「い」を付けて通常の勘所と区別して読みます。)

暗譜する難しさとか、間のとり方などハードルは幾つもあると思いますが、通常の勘所を難なく理解している方ならば、比較的音を拾うのは優しい部類な曲ではないかと思います。

難しいのは、一番最初に出てくるハイポジションの音、「イ乙」から続く音への移動でしょう。また、沖縄三線には珍しく薬指を使うのも慣れない方には難しいかもしれませんね。

関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です